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愛すべき馬鹿な映画は大概不完全な出来であるのに面白い。
ものごとを不完全な方向へ走らせるのが馬鹿らしさだからなのかもしれない。
この映画もそういった馬鹿な映画のひとつだ。
映画は基本的に顔芸だけで出来ている。
映画はその顔芸などの馬鹿らしさで自らをくるみながらところどころ皮肉をきかせていて、ただのコメディに終わってはいない。

あなたが思っている以上にこの話は実話だと告げる冒頭から始まるこの映画は米軍に実際あったというエスパー部隊にいた伝説のエスパーについて人生やけくそになってイラクへ行った記者がたまたま出会いインタビューするべくついていく話だ。

映画をどこまでみてもジョージ・クルーニー扮する超能力者が本当に超能力を持っているのかは確信できない。
金庫のなかの絵を言い当てたり、コイントスの表裏を当て続けたり雲を消したりするし、山羊の心臓を止めてみせたりもする。しかし本当に危ない状況だと普通に暴力で解決する。
そんな感じで超能力の平和的利用を求めてやまない彼の愛すべきお馬鹿っぷりに観客はおそらくひきこまれてしまう。

ベトナム戦争が産んだ対抗文化としてのヒッピーの平和思想さえもとりこんでイラクで暴力に転じさせていることこそがこの映画がはらんでいる最大の皮肉であるし、単に笑ってすませられないメッセージだ。
この映画のエンディングに流れるBostonのMore Than a Feelingはぴったりの曲だ。
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