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この世界にはおそらく単民族的性格をもった国の方が、アメリカやオーストラリアなど多民族国家よりもはるかに多い。しかしたとえ一つの民族で国が覆われていても、その国が内包している文化は決して一つではなく細かく枝分かれしているものだし、そのため首都の居酒屋にいるだけでも、そこで巡りあう文化は多様だ。
居酒屋という小さな空間が、ある程度限定的な要素を持っているにしても、まるで文化のるつぼみたいな様相を示してくる。
主人公は昼間から一人で餃子とビールを楽しみながら、相席をしなければならないほどに混雑した店内で、人々を観察しながら、まるで自分たち個々の存在がその性質を失って、種々の文化を象徴するだけのものに成り下がってしまったようなはるかな気持ちでいて、孤独でいる。
しかしそれと同時に、そのはるかな感覚のために、現在の人々がぴりぴりしているような政治の問題でさえも、まるで世俗を仙人がみるような感覚で等しくとらえている。
そしてその世界では物事は平和だ。出てくる人々に主人公は孤独から話しかけるが、誰もそれをそんなに嫌がらない。文化の日はそのように孤独とその逆との中間でゆるゆると漂うようにすぎるようだ。
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