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題名にひかれて買った割に長らく本棚で眠らせてしまった
というのも読む前にその作品にまつわる騒動のことを知ってしまっていたのもある
評価にまつわることを先に知ってしまうと勝手に先入観が上に付けられてしまってふつうに読めなくなる

このたびちょうど風邪をひいて熱が出て意識がもうろうとしていたので、これなら先入観や筆者の顔を思い出さずに読めるだろうと本棚からついに抜き出し読みきってやった

小説自体は青春モノで、その青春を描きながらもそれ以上に、当時の社会問題に対して、問題そのものが重要なのでなく、それも含めてなんだって吸収しそれを誰にだって上手くやれるだろうという青春期の吸収可能性にあふれた自尊心とその自尊心に傾倒する姿勢こそ大事だという宣言になっている
今現在まだ「安保」とわざわざご丁寧に名づけられた問題があって、まさに青春期にいる学生たちの一部が色めき立っている
しかし学生らしい運動のあと一歩足らなさなどの、内面が容易に世間へ知られてしまうようになった誰もがメディアを持っていてしかもその潜在能力を扱いきれていない時代に問題とその解決よりもそこへ向かう姿勢こそが大事だという庄司薫の宣言は価値を再発掘されるかもしれない

文体は軽佻で饒舌でマークトウェインから連なるアメリカ文学特有の口語体と、椎名誠らがエッセイなどで多用した軽薄体との中間のようで合わない人には読みにくいだろう
口語として長らく使われた名詞は発音の強弱が反転するのだが、その発音の反転に近く読ませるために本来なら漢字で表現する言葉をカタカナにする「彼氏」→「カレシ」のように
それは今こそ古めだなと思う程度でいいのだがやっぱり流行語は知らないのが多くて困った
頭の回転が鈍い人のことを蛍光灯と呼ぶなんて読み終えてから調べるまでわからなかった
まったく僕はケーコートーね
やっぱり口語体の文章は東西関係なく賞味期限が短いとは思う
それこそハックルベリー・フィンを読んだ時は本当に疲れた
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