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色街の仕組み、そこに生きる人々には以前から興味があった
望まずとも色を売ることになった人と望んで売る人の両方があると思っていたし、その仕事でなければ生きていけない人間がいるのだから、彼女たちはむしろ公的に守られるべきだろうと僕は思っている

この本は飛田を知らない人間が抱く飛田へのイメージから始まって
商売の内容
色街の排他性
女達の実情
飛田の歴史
料亭以外の商売
料亭の雇用実態・雇用経緯
飛田に住む人々
司法との関係
社会との関係
情緒を捨て料亭も女性もビジネスライクになっていく現在を描いている

僕はいままでノンフィクションを敬遠していた
どうも学術と物語の境をうろうろして立場のはっきりしないようなイメージがあった
いまでもよくわかっていない
文章の節々に、自分が見つけたのだという自負がありながらこれはジャーナリズムだという感じもあってそれ故にノンフィクションはどれも分厚く、小説よりも学術書よりも分厚く、その分厚さが作者の自負であるという感じはする
今回この本を読んでみて、春を売る世界についてより深く知ることになって、それは明らかにぼくの糧にはなったんだけれど、やはり作者の主観が多分に入る部分を僕はいまだ不要に思っている節がある
ちなみに僕はノンフィクションの黎明的作品の「冷血」だって読んでいないし、おそらくノンフィクションが根本的にわかっていない
でもこのたび読んだこの本が面白かったから僕はこれからぽつぽつとノンフィクションも読んでいこうとも思った

話は関係ないけどノンフィクションの哀しいことは、大賞なんて取った暁にはネットであっという間に取り上げられて、話が要約されて、作者の意思が欠如した事実の箇条書きといった感じでブログなどでバラされてしまうところだ
たとえば学術書が内容を知ってなお面白いように、小説があらすじを知ってなお面白いように、ノンフィクションはまだ新たな分野としての伸びしろが多く残されているんじゃないかしら
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