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女性は時代を経るごとに、確実に強くなっている。
その中で問題になってくるのは男女どうしの問題よりも、女性自身、あるいは女性同士のの問題だろう。

自己の確立が好奇心によって大きく左右されるようになって、それに性のことも含まれていく。
この小説の中で、もっとも強い自己をもっているのは主人公とその母親だ。
家庭環境のこともあって、この二人は母娘である仲の良さをどこかで失わないまま、対立している。

主人公が理由を失ってしまっても追いかけている自分を求めた男や、自分を好きだったが女の方が強い主客転倒が辛いからと去ろうとした男をつなぎとめる。
その主人公は自分がどうしようもないほど女性であることを強く意識している。繰り返される生理および整理を暗喩したような海の描写。飼育されているのでない愛玩的な存在ではすまない生々しいいきものである宣言をしている。
現代の女性を語るうえで欠かせない小説と僕は思う。

この小説が映画化されるらしいが、トレーラーを見る限り不安だけど、ただ性にだけ着目した映画にならないことを祈る。そしてこの小説がまた高価じゃない文庫で再販されてくれればと思う。
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