学生のころ、とくに中学のころ屁理屈をこねくりまわしたり教師に恥をかかせようとしたりと愚かしいことをして教師を憤慨させる学生が多くいた。それはもちろん自分が自由な存在だと信じているからこそそうでないことを指し示すような教師に対する幼い反抗なんだけど、彼らは教師が憤慨したとき、その憤慨する教師をさらに嘲笑う。普段は教師の尻についてこの教師への愚弄に参加しないガリ勉の生徒達は彼らよりいやらしい顔をする。相手をすくなくとも一人の生物とはみなして憤慨する教師、教師をあたかも無生物かのように嘲笑う子供そのものの不良、顔の無い他薦勤勉家たち、その三勢の中で僕は顔の無いおりこうちゃんが大嫌い。不良はただガキなだけで、堅実の価値をまだ計りかねているにすぎない。教師もまた自身が機械でないことを憤慨によって証明しているにすぎない。しかしのっぺらぼうたちは何をもしない。もうすでに出来上がっている階段をその出来すら確かめることなく黙々と昇るばかりで、しかも階段の終わりにつくとそれより上も見ないでそこにどっしりと腰を下ろしてそれより上へ昇ろうと次の一段を作る人間を馬鹿にする。顔の無いやつらはそんなやつらだからこそ痔がおおい。
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