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夫婦はもともとが他人であるから、親子であるより、はるかに危うい関係であるのはきっと多くの人も同意することなんじゃないかとは思う。
お互いがお互いのことを大好きだから結婚するのも若いうちの恋から発展したものであれば珍しくはないことだが、大概において結婚はそれだけではない社会的、あるいは集団帰属的な性質をもっているから、大好きじゃなくなったからといって即座に別れられるなんてことがあるはずもない。
結婚生活において育まれ、二人の紐帯を強くするものは愛情以上に、お互いがお互いといることに馴れきってしまうことだろう、それはまるで、二つの平行に並んだ平均台にそれぞれ乗りながら、一つの中心におもりの吊り下げられた長い棒を持ちあって、こけないように支えあっているようなものだと思うから、どちらかが急に、なんの前触れもなくバランスを崩しそうになると、ふたりとも空回りしながら滑稽なほど、必死に均衡をとろうとして、そこにおかしみが生まれてしまうのだろう。筆者はその危うい「おっとっと」なバランスのとりあいを見事に描き出している。
もういい年齢になってきても、人はその重心を失いそうになると、本人たちはもう忘れたつもりだったある種子供っぽいような部分が顔を出す。
しかしバランス感覚は子供のほうがよくとれるものであったりするから、かえって見事なほどに立ち直ってみせるのだろう。
良い短編だった。

なんだか書評というか、自分が同意するテーマだったから持論を広げただけな気がする。
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