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日曜日の仕事終わりに酔いはしない軽いビールを飲みながら映画を見るのは楽しいし日常をより日常らしく昇華してくれる
映画の魅力的なことは一人二役をあざやかにこなしうるところにある
小説では双子であると明言しないままに名前が違うだけでは双子を表現しきれない


「石油!」という題の原作から生み出されたこの映画は一人の男がひたすらに石油で立身しようとした物語だ
主人公ダニエルは銀の採掘からはじまり石油を掘り当て一人前の石油商人を目指す
その姿勢は恐ろしいほど一貫している
すべて自分の手で自分のものにし、誰の助けも借りようとしないでひとりで食い物を得、一人で食らう
神に頼ることすら彼の思想に反する
自分の所有物をおびやかすものあるいは買い取ろうとするものを彼は許さない
自分に対するあらゆる観賞をもとめない
ゆるぎない自立精神は自分にはむかうもの難癖つけるものには明確なほどの殺意をもって対する
彼は明確すぎるぶん融通がきかず、彼の内的生活は酒と孤独が蔓延していてしかも彼は自らが愛する存在に対してデレることがまったくできないほどに不器用なツンデレ人間
彼が人に流させることになる血はそのまま彼の信念が良心に、まるで肉体に有刺鉄線の食い込むように吹き出させた愛の裏返しだ
この映画のもっとも深刻なテーマは神とビジネスの対立だろう
彼の息子は乳飲み子のころ額に石油をぬられる象徴的な暗示とともに僕らに注意を向けさせ、その対立はカリスマ的な神父との応酬を通して語られる
神が万物の相乗主ならそれ信じずしかしその血ばかりを飲む男と、神を信じ神の名のもとに神の血を売って食いつなごうとするものの対立は血で血を洗う結果を導き出して終わりへと向かう
二時間半にもおよぶ長い作品だが、カメラの構図や色彩、音楽は慎重に丁寧に作られていてほぼ男しか居ないし、しかもいかつい髭のおっさんが終始汗をかいている絵がずっとつづくのにまったくだれない
とても良く作りこまれた映画だと感じた

余談だけど、知り合いがイギリスの空港内のパブでついた席のとなりにこのデルルイスが偶然いたらしいが、役とまったく変わらない雰囲気で恐ろしかったらしい
僕も一度生で見てみたい
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